本記事は筆者が運営するジムでの実際の指導実績および使用器具に基づく記載内容です。


自衛隊で行われる自重トレーニングの目標となるのが、毎年一回行われる自衛隊体力検定ですが、その実施されている筋トレ種目とやり方を、筆者の運営するジム所属で現役陸上自衛官でもある選手に聞き取り調査を行い、その内容をまとめました。

 

画像元:Twitter

 

スポンサーリンク
 

■自衛隊体力検定とは

●入隊時の基準と年一回の測定


引用:自衛隊公式ページ

 

自衛隊の体力検定には、入隊時に求められる基準と、入隊後毎年一回測定されるものとがあり、その種目は以下の通りです。

 

○腕立て伏せ
○腹筋
○懸垂
○3000m走
○走り幅跳び
○ソフトボール投げ

 

また、以前は年一回の体力検定も同様でしたが、現在は懸垂・走り幅跳び・ソフトボール投げは除外され、より実戦的な装備を装着しての内容に変更されているとのこで、行われる筋トレ種目としては「腕立て伏せ」と「腹筋」、そして3000m走です。

 

●入隊時に求められる体力水準

数ヶ月間の教育期間(試験雇用のようなもの)の後、正式に入隊するためには、体力検定6種目で、おおよそ以下のような体力基準を満たしていることが求められます。

 

○腕立て伏せ…25~35回

○腹筋…33~40回

○懸垂…3~6回

○3000m走…15分20秒~16分20秒

○走り幅跳び…330~360cm

○ソフトボール投げ…36~41m

 

■体力検定での腕立て伏せ・腹筋・懸垂のやり方とルール

●腕立て伏せのやり方とノーカウント&失格条件

自衛隊体力検定のなかでも、いわゆる自重トレーニングの筋トレ種目でもある「腕立て伏せ」「腹筋」「懸垂」について、実際に現役自衛官の当ジム選手に、その決められたやり方、測定回数ノーカウントになる条件、およびテスト失格条件について詳しく教えていただきました。

 

まず腕立て伏せですが、手幅は肩幅の広さでやや指先が内向き(ハの字)と決められています。なお、足幅は自由です。

 

測定時間は2分間で、その時間内で何回できるかを測定します。

 

検定時にはバディーと呼ばれる測定係が、顎の下に手を置き、それに顎が当ってから元の状態に戻ると一回にカウントされます。

 

上半身だけを上下させるような動作は一回と数えられずノーカウントとなり、上図のようにやや斜め前に身体を下ろし上半身は常に床と並行を保たなくてはいけません。

 

失格条件としては、手足以外の部分が床につくこと、手足四点のいずれかが床から離れることで、その時点で検定終了となります。

 

●腹筋のやり方とノーカウント&失格条件

次に腹筋ですが、上図のように膝を90度前後に曲げ、手を頭の後ろに構えます。なお、手は重ねるだけで、両手の指を組んではいけません。

 

測定時間は2分間で、その時間内で何回できるかを測定します。

 

検定時にはバディーと呼ばれる測定係が、足首を押さえてカウントをします。肩甲骨が床についた状態から反動を使わずに状態を起こし、膝に肘がついた時点で一回にカウントされます。

 

お尻を浮かせて反動を使った場合は回数に数えられずノーカウントになります。

 

また、後頭部に置いた手と手が離れたり、肩甲骨が床についた状態で休憩すると失格となり、その時点で検定終了です。

 

●懸垂のやり方とノーカウント&失格条件

懸垂は、入隊後毎年一回の体力検定(新体力検査)では現時点では他の測定法(装備着用での実戦的試験)に置き換えられています。

 

入隊時に求められる体力検定としてのやり方は、まずバーを掴む握り方は順手に限られており、逆手は禁止グリップです。

 

また、順手でも、親指を他の四本の指側にかける「サムレスグリップ」も禁止されています。

 

手幅は自由にとることができ、完全に肘が伸びる状態でバーにぶら下がり、顎がバーを越える位置まで上がると一回にカウントされます。

 

実際の検定では、横にバディーがつき、スタートポジションに戻るたびに、一回一回身体の揺れを静止させるとのことです。

 

顎がバーを越えなかったり、反動を使って上がった場合はノーカウントとなります。

 

懸垂を行うペースは四秒に一回と決められており、二回続けて上がれなかったりノーカウントになった場合は、その時点で失格となりますが、このほかに、バーに顎が接触しても失格となります。

 

■その他三種目の記録向上法

●走り幅跳び

【下半身の部位別筋トレ】大腿四頭筋・ハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)の鍛え方

 

走り幅跳びの記録向上には技術的な部分も少なくありませんが、絶対的に必要となるのが、下半身の筋肉のなかでも瞬発筋(筋繊維TYPEⅡb)と呼ばれる筋肉で、特に大腿四頭筋・ハムストリングス(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)・臀筋群・下腿三頭筋などです。

 

その具体的な筋トレ方法については、上の記事をご参照ください。

 

また、下半身のトレーニングで意外と見落とされがちなのが、腸腰筋トレーニングですが、脚を鍛えるだけでなく、そもそも脚を上げる作用がある体幹インナーマッスルの腸腰筋群を鍛えることも非常に重要です。

 

腸腰筋群の具体的なトレーニング方法については、下記の記事をご参照ください。

 

▼関連記事

【腸腰筋の鍛え方】競技に重要な股関節インナーマッスルの筋トレ方法

 

●ソフトボール投げ

【三角筋の部位別筋トレ】前部・中部・後部とローテーターカフの鍛え方

 

ソフトボール投げの記録向上のために重要なのが、肩の筋肉・三角筋のトレーニングです。その鍛え方は、上の記事で詳しく解説しています。

 

また、三角筋以外に肩~肩甲骨のインナーマッスルで、腕自体を動かす作用のあるローテーターカフ(回旋筋腱板)の強化も非常に重要な要素です。

 

ローテーターカフの筋トレ方法は、やや特殊なやり方が必要ですが、その詳しい方法は下記の記事で詳細に解説しています。

 

▼関連記事

【回旋筋腱板】肩甲骨周辺インナーマッスル・ローテーターカフの鍛え方

 

 

●3000m走

3000m走の記録向上に関しては、筋トレ(筋力トレーニング)の分野というよりも、実際に走り込みを行い、持久筋(筋繊維TYPEⅠ)の筋スタミナ強化や心肺機能の強化の分野になります。

 

■この記事を読んだ人におすすめの記事

【部位別自重トレーニングメニュー】限界を超え効果的に全身を筋肥大させる最強種目



スポンサーリンク





【主要記事の一覧はこちら】

▼人気記事▼

【筋肉の部位名称と鍛え方】
【筋トレの食事メニュー例】
【筋肉の付け方の基礎知識】

▽男性向けの記事▽|▽女性向けの記事▽
バーベル筋トレ方法バーベルダイエット
マシーン筋トレ方法マシーンダイエット
ダンベル筋トレ方法ダンベルダイエット
チューブ筋トレ方法チューブダイエット
自重トレーニング法自重ダイエット方法
自宅筋トレメニュー自宅で痩せる筋トレ
腕を太くする筋トレ腕を細くする筋トレ
腹筋を割る筋トレ法腹筋女子になる方法
細マッチョの筋トレ筋トレ女子メニュー
人気の筋トレグッズ女性の筋トレグッズ

■おすすめの筋トレグッズ


●押す筋トレにはリストラップを




上半身の押す筋トレにぜひとも使用したいのが手首を保護するリストラップと呼ばれる筋トレグッズです。多くの初心者は、まだ手首を保持する力が弱く、腕立て伏せなども先に手首が痛くなってしまい完遂できないケースが少なくありません。リストラップを使えば、最後まで筋肉を追い込むことができ、とても効率的に身体を鍛えていくことが可能です。

▼おすすめのリストラップ

GLFITリストラップを見る

▼リストラップとは?解説記事

【おすすめのリストラップ】初心者むけに使いやすい長さやリストストラップとの違いも解説

●引く筋トレにはパワーグリップを




上半身の引く筋トレで初心者の方に多く見られるのが「先に握力がなくなって追い込めない」というケースです。筋トレは101%で行ってはじめて成果がでます。パワーグリップを使用して引くトレーニングの効率を上げることをおすすめします。

▼おすすめのパワーグリップ

GLFITパワーグリップを見る

▼パワーグリップとは?解説記事

【おすすめのパワーグリップ】使い方の解説と男性・女性どちらにも快適なアイテム紹介

●筋トレの基本グッズはトレーニングベルト




腰を保護するだけでなく、腹圧を高め最大筋力を向上させてくれるトレーニングギアがトレーニングベルトです。筋トレにおいては、ほぼ必須のギアとも言えますので、ぜひ入手することをおすすめします。なお、トレーニングベルトはトレーニーにとって「筋トレの友」とも言える存在になってきます。はじめから安易なものを選ばずに、考えているよりもワンランク・ツーランク上のものを入手することがベルト選びの秘訣です。

▼おすすめのトレーニングベルト

おすすめのパワーベルトはこちら

▼トレーニングベルトの種類と使い方

【おすすめのトレーニングベルト】選び方・巻き方から男性筋トレ用・女性用・ベンチプレス用まで詳しく解説

10423662_402917463182138_3796918816283238787_n.jpg
執筆者情報
上岡岳
アームレスリング元日本代表
ジムトレーナー・生物学学芸員
日本アームレスリング連盟審判長

記事に記載されている内容は執筆者の運営するジムメンバーの実体験に基づく主観的意見および感想です。このため、記事の情報やこの情報を用いて行う利用者の判断について、当サイトは一切の責任を負うものではありません。記事の情報を用いて行う行動に関するあらゆる判断および決定は、利用者自身の責任において行っていただき、必要に応じて専門家等に相談されることを推奨いたします。また、トレーニングにおいては十分にウォーミングアップを行い、利用者自身の体力にあわせて動作を行うとともに、痛みや危険を感じる場合はすみやかに行動を中止することを推奨します。

※当ブログの画像はWikipediaやpixabayなどのフリー画像および著作権者に許可を得た画像のみを使用しています。
BLOG内検索

レッドステッチ鬼ベルト
フックバックル超強仕様

圧倒的な体幹のサポート力!
非常に硬い本革使用で
厚さ約13mmの超強仕様!

商品についてはこちら

鬼リストラップ IPF公認

世界チャンピオンが認めた
強くて扱いやすい
リストラップです。

全てのパワーリフティング、
ベンチプレスの試合で使用可能な
リストラップです。

商品についてはこちら

BLOG内検索