ジム作りにおける水回り工事 シャワー・トイレは設置すべきか

本記事はこれからジムを設立したい、独立開業してみたいと考えている個人の方を対象に執筆しています。

ジムを設立するに当たって水回りの工事(シャワー、トイレ等の設備)は必要であるかというお問い合わせをいただくことがあります。

水回りが必要かどうかを悩む最大の原因は設置費用が高額である事だと思われます。水やお湯を使いますのでランニングコストも発生します。

結論から申し上げますと、例外はありますが水回りの工事は必須とお考え下さい。

水回り工事が必要な理由

ジムの運営で最も重要な要素は集客です。

集客ができなければジムは黒字化せず、せっかく独立してジムを作ったのにバイトで食いつなぐという厳しい現実が待っています。

集客を考えた時、お客様の目線から自分の作りたいジムを見ないといけません。

シャワーありとシャワー無しのジムのチラシ、どちらに行こうと考えるでしょうか?

もちろん、ジムの集客要素はシャワーだけではありませんが、シャワーが無い事はマイナスになることはあってもプラスになることは決してありません。2022年現在、24時間ジムが全国津々浦々にあり、それらにはほぼシャワー設備があります。

執筆者が運営するONI GYM 24は衛生面に関してはそれほどこだわりが強くないいわゆるガチ勢が会員の大半を占めていますが、シャワーの稼働率は非常に高いです。一昔前のパワーリフティングジムはシャワー無しが当たり前でしたが、実際に自身でジムを作ってみるとガチ勢の競技選手でもシャワーはかなりの確率で利用するためシャワーを設置しないという選択肢はマイナス要素にしかなりえないと結論付けました。

シャワー無しのchocoZAP(ちょこざっぷ)

(画像引用:https://chocozap.jp/)

ちょこざっぷは、結果にコミットでおなじみのRIZAP株式会社が提供するライト層向けの24時間ジムです。ちょこざっぷの店舗にはシャワーがありません。(執筆日時点)

現在破竹の勢いで店舗数を増やしているためシャワー無しのジムが今後のスタンダードになる可能性もあります。

しかしながら、ちょこざっぷはRIZAPという全国的に名前の通った有名ブランドのサブブランドであるためこのブログの読者である個人でジムを設立しようと考えられている方とはポジションが異なります。有名ブランドの圧倒的な集客力に個人ではかないません。そのため個人ジムがチェーン化してブランドとなれるまではシャワー無しというマイナスが生じる戦術は集客に大きくマイナスの影響を与えるためおすすめできません。

シャワー無しの例外

以下のようなケースであれば例外的にシャワーが無いジムでも集客に影響を与えにくいと考えます。

・郊外でほとんどの利用者が自家用車で来店される店舗

・???????(有料情報ですので文末のフォームよりお問い合わせください。)

トイレの設置は必要か

テナントが入るビル内に共同のトイレが無い限り設置は必要となります。

共同のトイレがあったとしても清掃はビル任せになりますので汚かったり、トイレットペーパーが無かったりするケースも考えられ、せっかく集客したお客様が退会につながる事もあります。共同のトイレに行くためにシューズの履き替えも発生しますのでやはり店舗内に設置が望ましいです。

男女別トイレが望ましい

パーソナルジムのように他の利用者とかぶる事が無い場合は男女共同トイレでも可能ですが、月額制のジムの場合、男女共同トイレというのは女性の心理的ハードルが上がります。会費制ジムの場合、費用はかかりますが、男女別トイレにした方が集客と退会率にマイナスの影響を与えずにすみます。

ウォシュレットは必須

公共の場では使いたくないという意見もありますが、無いと敬遠される方がいる以上、必須です。ある事に意味がありますので安価な貯湯式で十分です。できれば脱臭機能がある方が良いです。

男性用トイレは小便器必須

費用をおさえるために男性用に小便器を設置しないと大便器に立ってされるので小便の水たまりが常時発生し、悪臭の原因ともなり、ジムのクリンネス(清潔度)が下がります。小便器を1器だけでも設置するとそちらに誘導されますので大便器側の汚染は大幅におさえられます。

トイレのクリンネスをワンランク上げるアイテム

こちらの小便器用マットです。このマットを設置するだけで小便器周りの水たまりを無くす事ができ、クリンネスが上がります。コストをかけたくない場合は自社洗濯となりますが、ユニマットライフ社等でもリースを行っており、1カ月800円前後とそれほど高額ではありません。

女性用トイレはサニタリーボックス必須

サニタリーボックスとはトイレ内に設置される小さなゴミ箱の事です。これが女性用のトイレに必須となる理由は、生理用品の廃棄のためです。デリケートな問題ですので設置していない事に対して直接クレームを入れられる事は少ないですが、置いて欲しいと心では思っているそうです。

女性もジムの顧客として対象とする場合、マイナス評価を受けないためにもサニタリーボックスは必須となります。男性も近年では尿漏れパッド等を使用していることがあるため設置した方が良いです。おすすめは足で開閉ができるペダル式で、小さめのサイズです。小さめのサイズにしておかないと家庭のゴミを持ち込まれる事が発生します。

水回りの工事費用

何か所設置するか、便器を何台設置するか、配管からの距離等により変動しますが、総額で100万円以上はかかります。比較的高額ですが、水回りよりも費用の発生する工事項目はあります。

具体的にいくらかかるかにつきましては下記のフォームより有料のコンサルティングをお申込みいただきましたら開示いたします。

お問い合わせ

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    執筆者


    奥谷元哉 株式会社ONI 代表取締役
    パワーリフティング全日本チャンピオン2回(2009年75kg級級、2011年74kg級)
    ベンチプレスマスターズ世界チャンピオン1回(2022年74kg級)
    薬剤師、スポーツファーマシスト
    日本初の重量挙げドロップができる24時間ジム(ONI GYM 24)設立、運営経験に基づいた理想のジム作りを紹介します。

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