選手自身がドーピングに当たる成分を調べる方法です。
いくつかありますが、1つを除いては難しいです。
Global DRO
Global DROはウェブ上でドーピングにあたる物質を調べることができます。
しかし、Global DROは一般の方には難しい専門家向けのサイトです。
医療用医薬品(医者から処方せんでもらう薬)の成分だけが検索にヒットします。
医者からもらった薬でも漢方薬や生薬はヒットしません。
さらに、OTC(処方せん無しの医薬品)もヒットしない成分があるため、一般の方には判断が難しいです。
マレイン酸カルビノキサミンというOTCの成分を検索してみた例です。クリックで画像拡大します。
パブロンSα微粒などのOTCかぜ薬に入っている鼻水などをおさえる成分です。
鼻水をおさえる成分(ヒスタミンブロッカー)はドーピングで引っかかる成分に当たりませんが、日本語名称の検索ではGlobal DROでは答えがでないため薬の知識のある専門家でないと大丈夫かどうかわかりません。
英語で検索すると答えが出ましたが、英語の名称まで把握して調べるのは現実的には難しいです。
薬剤師のためのアンチ・ドーピングガイドブック
日本薬剤師会のホームページに掲載されています。
成分名と商品名の両方が書かれているため非常に調べやすくおすすめです。
ただし、毎年1月1日から始まる新ルールに対応したバージョンがでるまでが遅いので新年が始まってから古い情報で対応しないといけないことになります。
禁止表国際基準
JADAのホームページに掲載されています。
禁止の例が一例だけしか表示されていないカテゴリーがあるため一般の方が利用するのは非常に難しいです。
まとめ
薬剤師のためのアンチ・ドーピングガイドブックが調べる方法としては最も良いです。
しかし、更新スピードを考えますと完璧ではありません。
調べても分からない時は自己判断せずスポーツファーマシストに相談しましょう。
※本ブログはアンチ・ドーピングの解説書の記事を簡易な表現にリライトした内容です。