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野球に必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
野球に必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、野球における働き(役割)を解説します。 野球に重要な筋肉は?野球のように「手を使って打つ・投げる」競技において重要なことは、全身の力を連動させ、ロスなくボールに伝えることです。 具体的には、下半身の力を体幹で加速し、肩で力をロスすることなく前腕からグリップに伝えていきます。 「手を使って打つ・投げる」のですが、腕の筋力で打とうまたは投げようするといわゆる「手打ち・手投げ」の状態となり、下半身からの強い力がほとんど発揮できません。 また、野球は前後移動だけでなく、守備においては瞬発的なサイド移動、さらには走力も要求されれため、これらの動作に作用する下半身の筋肉も大切になってきます。 これらを考慮し、野球に必要な筋肉を下半身から上半身、そして腕の先端に向けて並べると以下のようになります。 下半身の筋肉臀筋群(お尻の筋肉)大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)内転筋群(太もも内側の筋肉) 体幹の筋肉腹斜筋(腹の筋肉)回旋筋(背骨の筋肉)腸腰筋群(股関節の筋肉) 上半身の筋肉大胸筋(胸の筋肉)広背筋(背中の筋肉)上腕三頭筋(腕の筋肉)前腕筋群(腕の筋肉)回旋筋腱板(肩の筋肉) なお、さらに詳細な筋肉名称に関しては下記の筋肉図鑑完全版をご参照ください。 ▼筋肉名称の詳細記事 【筋肉名称完全図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方) それでは、次の項目では野球に必要な個々の筋肉を、野球における働きも含めて解説していきます。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 野球においては踏み込みの原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。走・攻・打全てにおいてとても重要です。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 野球においては臀筋群とともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力・投げる力(後ろ側)」を生み出します。 また、ハムストリングは「地面を蹴る筋肉」とも呼ばれており、瞬発的な前進動作および走力にとても重要です。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。 野球においては腹斜筋と連動し、「腰で打つ力・投げる力(前側)」を生み出します。また、下半身のフォームがブレないように安定させる(姿勢制御)にも重要です。 もちろん、走力にとっても大切な筋肉です。 ▼詳細記事大腿四頭筋の構造と作用...
野球に必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
野球に必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、野球における働き(役割)を解説します。 野球に重要な筋肉は?野球のように「手を使って打つ・投げる」競技において重要なことは、全身の力を連動さ...
テニスに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
テニスに必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、テニスにおける働き(役割)を解説します。 テニスに重要な筋肉は?テニスのように「手を使って打つ」競技において重要なことは、全身の力を連動させ、ロスなくボールに伝えることです。 具体的には、下半身の力を体幹で加速し、肩で力をロスすることなく前腕からグリップに伝えていきます。 「手を使って打つ」のですが、腕の筋力で打とうするといわゆる「手打ち」の状態となり、下半身からの強い力がほとんど発揮できません。 また、テニスは前後移動だけでなく、瞬発的なサイド移動も要求されれため、それらの動作に作用する下半身の筋肉も大切になってきます。 これらを考慮し、テニスに必要な筋肉を下半身から上半身、そして腕の先端に向けて並べると以下のようになります。 テニスにとって重要となる筋肉を一覧にすると以下のようになります。 上半身の筋肉大胸筋(胸の筋肉)広背筋(背中の筋肉)前腕筋群(腕の筋肉)回旋筋腱板(肩の筋肉) 体幹の筋肉腹斜筋(腹の筋肉)回旋筋(背骨の筋肉) 下半身の筋肉臀筋群(お尻の筋肉)大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)内転筋群(太もも内側の筋肉) なお、さらに詳細な筋肉名称に関しては下記の筋肉図鑑完全版をご参照ください。 ▼筋肉名称の詳細記事 【筋肉名称完全図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方) それでは、次の項目ではテニスに必要な個々の筋肉を、テニスにおける働きも含めて解説していきます。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 テニスにおいては踏み込みの原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 テニスにおいては臀筋群とともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力(後ろ側)」を生み出します。 また、ハムストリングは「地面を蹴る筋肉」とも呼ばれており、瞬発的な前進動作に重要です。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。 テニスにおいては腹斜筋と連動し、「腰で打つ力(前側)」を生み出します。また、下半身のフォームがブレないように安定させる(姿勢制御)にも重要です。 また、バックステップ時の姿勢制御にも大切な筋肉です。...
テニスに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
テニスに必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、テニスにおける働き(役割)を解説します。 テニスに重要な筋肉は?テニスのように「手を使って打つ」競技において重要なことは、全身の力を連動さ...
【水泳が速くなるために必要な筋トレ】種目別の自宅&ジムトレーニングメニュー
水泳で速く泳ぐために必要な自宅とジムそれぞれの基礎筋トレ方法を、少年期から競泳競技を行い、潜水士歴20年以上かつジムトレーナーの筆者が解説するとともに、クロール・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎの種目別に特に重点的に鍛えるべき筋肉部位とその体幹インナーマッスルの鍛え方をご紹介します。 ■水泳のための筋トレと筋トレのための水泳の違い●技術練習のほかに基礎筋力トレーニングが不可欠水泳と筋トレに関して多い質問や疑問が「水泳は筋トレになるのか」というものですが、これは一流の水泳選手が逆三角形で筋肉のついた体型をしていることからくる、多くは誤解です。 水泳選手は、水泳が速くなるために水泳の技術練習以外に筋トレをしているので、逞しい身体つきなのです。 水泳自体に筋トレ効果が全くないとは言えませんが、筋肉・筋力をつけるのが目的ならば、普通に筋トレを行うほうが遥かに効率的と言えるでしょう。 つまり、水泳が速くなるためには筋トレは必要不可欠で、筋トレの手段として水泳をするのは非効率になります。 ■まずは全身の筋肉部位を理解する●大きく四つのグループに分けて鍛えるなにも水泳のための筋トレに限りませんが、筋トレを行う場合、まずは全身の筋肉とそのグループを理解する必要がありますが、一般的に全身の筋肉は以下のような4つのグループに分けられます。 ○上半身の押す筋肉グループ○上半身の引く筋肉グループ○下半身の筋肉グループ○体幹の筋肉グループ それでは、各筋肉グループを構成する主な筋肉を詳しくみていきましょう。 ●上半身の押す動きをする筋肉群○大胸筋上半身の押す動きの中心となるのが、胸の筋肉・大胸筋です。大胸筋は、腕を斜め上に押す作用の大胸筋上部、腕を斜め上に押す作用の大胸筋下部、腕を前方に押し出し閉じる作用の大胸筋内側に分けられます。 ○三角筋肩の筋肉である三角筋は、腕を上にあげる三角筋前部、腕を横にあげる三角筋中部、腕を後ろにあげる三角筋後部に分けられます。 ○上腕三頭筋腕の後ろの筋肉である上腕三頭筋は、腕を伸ばす作用の上腕三頭筋内側頭・外側頭と伸ばした腕をさらに押し出す作用の上腕三頭筋長頭に分けられます。 ●上半身の引く動きをする筋肉群○広背筋背中の筋肉である広背筋は、腕を上や前から引く作用があります。脇から腰にかけて分布する上半身最大の筋肉で、発達すると体型が逆三角形になります。 ○僧帽筋背中の筋肉である僧帽筋は、下から腕を引く作用があります。首の後ろから腰にかけて分布する大きな筋肉でもあります。 ○上腕二頭筋上腕二頭筋は腕の前側の筋肉で、腕を曲げる作用がある短頭と腕を内旋する作用のある長頭に分けられます。いわゆる力こぶの筋肉です。 ●体幹の筋肉群○腹筋群腹筋群は四つの筋肉が折り重なる作りになっており、表面から腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の順になっています。体幹を曲げたり捻ったりする作用があります。 ○長背筋群脊椎沿いの筋肉である長背筋は、体幹を伸ばしたり、姿勢を維持する働きがあります。 ○腸腰筋群骨盤と大腿骨をつなぐ腸腰筋群は脚を上げる働きがあります。 ●下半身の筋肉群○大腿四頭筋大腿四頭筋は、太ももの前側の筋肉で、人体のなかで最も大きな筋肉で、膝を伸ばす作用があります。 ○ハムストリングスハムストリングスは、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋から構成され、膝を曲げる作用があります。 なお、さらに詳しい筋肉の名称と作用については、下記の筋肉図鑑をご参照ください。 ▼関連記事 【筋肉名称完全図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方) ■水泳に必要な筋肉全身の筋肉のなかでも、水泳に必要な筋肉(表層筋・アウターマッスル)と種目別に重要な筋肉(深層筋・インナーマッスル)は次の通りです。 水泳に必要な筋肉(表層筋・アウターマッスル)大胸筋(胸の筋肉)三角筋(肩の筋肉)僧帽筋(背中の筋肉)広背筋(背中の筋肉)前腕筋(前腕の筋肉)大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)臀筋群(お尻の筋肉)下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉) 種目別に重要な筋肉(深層筋・インナーマッスル)クロール:回旋筋腱板(肩関節周辺)バタフライ:脊柱起立筋(脊柱周辺)平泳ぎ:内転筋群(股関節周辺)背泳ぎ:腸腰筋群(股関節周辺) ■長距離と短距離でターゲットにする筋繊維を変える●長距離なら筋繊維TYPE1・短距離なら筋繊維TYPE2b筋肉を構成する筋繊維は、大きくは以下の三種類に分けられます。 ○持久筋(TYPE1)長時間の持続的な筋収縮に使われる筋繊維で、水泳では200mより長い長距離に必要となります。 ○瞬発筋(TYPE2a)やや持続的な瞬発運動に使われる筋繊維で、水泳では200m以下の短距離に必要となります。 ○瞬発筋(TYPE2b)ウエイトリフティングなど爆発的な瞬発運動に使われる筋繊維で、水泳ではあまり活躍の機会はありません。 このことから、長距離なら筋繊維TYPE1・短距離なら筋繊維TYPE2aを鍛えていきますが、前者は20回以上、後者は15回前後の反復回数で限界がくる負荷強度設定でトレーニングを行います。...
【水泳が速くなるために必要な筋トレ】種目別の自宅&ジムトレーニングメニュー
水泳で速く泳ぐために必要な自宅とジムそれぞれの基礎筋トレ方法を、少年期から競泳競技を行い、潜水士歴20年以上かつジムトレーナーの筆者が解説するとともに、クロール・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎの種目...
ゴルフに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
ゴルフに必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、ゴルフにおける働き(役割)を解説します。 ゴルフに重要な筋肉は?ゴルフのように「手を使って打つ」競技において重要なことは、全身の力を連動させ、ロスなくボールに伝えることです。 具体的には、下半身の力を体幹で加速し、肩で力をロスすることなく前腕からグリップに伝えていきます。 「手を使って打つ」のですが、腕の筋力で打とうするといわゆる「手打ち」の状態となり、下半身からの強い力がほとんど発揮できません。 これらを考慮し、ゴルフに必要な筋肉を下半身から上半身、そして腕の先端に向けて並べると以下のようになります。 下半身の筋肉下腿三頭筋(ふくらはぎ)ハムストリングス(太もも後側)大腿四頭筋(太もも前側)内転筋群(太もも内側)臀筋群(おしり) 体幹の筋肉腹斜筋(お腹の外側)回旋筋(背骨沿い) 腕の筋肉回旋筋腱板(肩関節まわり)上腕三頭筋(腕の後側)前腕筋群(腕の先端) 次の項目では、これらの筋肉を一つずつ、ゴルフにおける働きも含めて解説していきます。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 ゴルフにおいては踏み込みの原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 ゴルフにおいては臀筋群とともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力(後ろ側)」を生み出します。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。 ゴルフにおいては腹斜筋と連動し、「腰で打つ力(前側)」を生み出します。また、下半身のフォームがブレないように安定させる(姿勢制御)にも重要です。 ▼詳細記事大腿四頭筋の構造と作用 内転筋群の構造と働き読みかた:ないてんきんぐん英語名称:adductors muscles 内転筋群は、大内転筋・小内転筋・長内転筋・短内転筋・恥骨筋から構成され、脚を閉じる作用を持ちます。 ゴルフにおいては、臀筋群の拮抗筋として働き、下半身のブレーキングに作用します。 ▼詳細記事内転筋群の構造と作用 臀筋群の構造と働き読みかた:でんきんぐん英語名称:gluteus...
ゴルフに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説
ゴルフに必要な筋肉について、それぞれの部位の構造・作用、ゴルフにおける働き(役割)を解説します。 ゴルフに重要な筋肉は?ゴルフのように「手を使って打つ」競技において重要なことは、全身の力を連動さ...
【テニスが強くなる筋トレ】上半身・下半身・体幹別に自宅とジムそれぞれの鍛え方
テニスが強くなるための筋トレ方法を、各プレー動作別(スマッシュ・フォア・バック・ステップ)の筋肉部位に最適な種目を厳選し、自宅トレーニング・ジムトレーニングそれぞれに、実際にジムトレーナーをする筆者が詳しく解説します。 また、競技能力向上のキーポイントとなる3種類のインナーマッスルトレーニングもご紹介します。 ■テニスに必要な筋肉部位テニスにとって重要となる筋肉を一覧にすると以下のようになります。 上半身の筋肉大胸筋(胸の筋肉)広背筋(背中の筋肉)前腕筋群(腕の筋肉)回旋筋腱板(肩の筋肉) 体幹の筋肉腹斜筋(腹の筋肉)回旋筋(背骨の筋肉) 下半身の筋肉臀筋群(お尻の筋肉)大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)内転筋群(太もも内側の筋肉) なお、さらに詳細な筋肉名称に関しては下記の筋肉図鑑完全版をご参照ください。 ▼筋肉名称の詳細記事 【筋肉名称完全図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方) それでは、次の項目ではテニスに必要な個々の筋肉を解説していきます。 ■サーブ・スマッシュに必要な大胸筋&広背筋サーブ・スマッシュ系の腕を上から下へ振り下ろす動作では、胸の筋肉「大胸筋」と背中の筋肉「広背筋」の縦方向への収縮力(筋力)が重要です。 ●大胸筋の構造・部位詳細 ●広背筋の構造・部位詳細この、縦方向に大胸筋と広背筋を収縮させる動作は、トレーニング種目で言えば「プルオーバー系」と呼ばれる筋トレの動きとほぼ同一です。 こちらが、プルオーバーの動作中の大胸筋と広背筋の収縮の様子をCGで再現した動画です。まずは、ご覧になってイメージしてください。 ・自宅での鍛え方(ダンベルプルオーバー)自宅で大胸筋と広背筋の縦方向の収縮力を鍛えるのに最適な筋トレ種目がダンベルプルオーバーです。 ダンベルプルオーバーは、やや動作が難しい種目ですが、ポイントは「肘を曲げると大胸筋」「肘を伸ばすと広背筋」に効果があるということです。 1セットずつ二つのバリエーションを行ってください。1セットの目安は15回の反復です。 ・ジムでの鍛え方(バーベルプルオーバー)ジムで行うプルオーバー系トレーニングの基本となるのがバーベルプルオーバーです。ケーブルマシンでできないこともありませんが、プルオーバー系種目に限っては断然バーベルのほうが動作がしやすくおすすめです。 1セットずつ二つのバリエーションを行ってください。1セットの目安は15回の反復です。 ・その他のおすすめ種目チューブプルオーバー ■フォアハンドストロークに必要な大胸筋内側&回旋筋腱板(ローテーターカフ)フォアハンドのストローク系動作で重要になる筋肉が、胸の筋肉「大胸筋内側」、肩のインナーマッスル「回旋筋鍵板(ローテーターカフ)」です。 ●大胸筋の構造・部位詳細▼詳細記事大胸筋の構造と作用 ・自宅での大胸筋内側の鍛え方(ダンベルフライ)ダンベルフライは大胸筋内側と二次的に三角筋にも効果の高い筋トレ種目です。ベンチ類がない場合は床で行っても一定の効果はありますが、特に三角筋への負荷は、腕を大きく下ろしたポジションでかかりますので、背中にクッションを当てるなどして、少しでも可動範囲を広げて行ってください。 なお、ベストは角度が変えられるインクラインベンチで、フラット・デクライン・インクラインの三種類のバリエーションを行うことです。 1セットの目安は15回の反復です。 ・ジムでの大胸筋内側の鍛え方(ケーブルフライ)ジムで大胸筋内側と三角筋を同時に効率的に鍛えるのならば、ケーブルフライがおすすめです。ケーブルフライは腕を閉じる角度によって、ノーマル・デクライン(ハイ)・インクライン(ロー)の三種類がありますので、まんべんなく行ってください。 1セットの目安は15回の反復です。 ・その他のおすすめ種目チューブチェストフライチューブインクラインフライチューブデクラインフライチューブクロスフライダンベルインクラインフライダンベルデクラインフライマシンチェストフライケーブルクロスオーバー ●回旋筋腱板の構造・部位詳細▼詳細記事回旋筋腱板(ローテーターカフ)の構造と作用 ・回旋筋腱板の鍛え方インターナルローテーションインターナルローテーションはローテーターカフのなかでも、唯一肩甲骨前面に位置する肩甲下筋に高い効果のあるトレーニング種目です。...
【テニスが強くなる筋トレ】上半身・下半身・体幹別に自宅とジムそれぞれの鍛え方
テニスが強くなるための筋トレ方法を、各プレー動作別(スマッシュ・フォア・バック・ステップ)の筋肉部位に最適な種目を厳選し、自宅トレーニング・ジムトレーニングそれぞれに、実際にジムトレーナーをする...
【肩関節・肩甲骨周辺の体幹トレーニング】腕の振りを飛躍的に強くするメニュー
トップアスリートたちが続々と導入し成果を出している体幹トレーニングのなかでも、野球・テニス・ゴルフ、空手、ボクシングといった腕の振りを使うスポーツ競技で、競技能力を上げるために最適な体幹トレーニングメニューをご紹介します。 ■腕の振りを強くするために体幹を鍛える理由●腕の筋肉を鍛えても腕は速く振れない野球、テニス、ゴルフをはじめとした球技系スポーツ競技、ボクシングや空手などの打撃格闘競技を行っている人が、強く思うのは「腕の振りを強くしたい」「腕をもっと速く動かしたい」ということでしょう。そこで、ありがちな間違いが、これらの効果が得られると考えて「腕を鍛えてしまう」ことです。 上の図を見ていただければわかるとおり、腕の筋肉のなかで上腕部の筋肉は肘関節から先を動かし、前腕部の筋肉は手首関節から先を動かす働きを持っています。そして、肩関節から先、つまり腕自体を動かしているのは体幹上部前面および背面に分布している筋肉です。 では、体幹上部前面の大胸筋や体幹上部背面の広背筋を鍛えれば、腕は強く速く振れるのでしょうか? 答えはノーです。大胸筋は「腕を前に押し出す」働きをし、広背筋は「腕を後ろに引く」働きをします。回転をともなう腕の回旋運動の主働筋となっているのは、大胸筋や広背筋などアウターマッスルのさらに深部にあるインナーマッスルです。 ですので、腕を強く速く振りたいのであれば、これら肩関節周辺の体幹インナーマッスルを鍛えなければいけないのです。 ■腕を振る働きのある体幹インナーマッスルとは●ローテーターカフ(棘上筋・肩甲下筋・棘下筋・小円筋)腕の回旋運動をつかさどっているのは、ローテーターカフと呼ばれる肩甲骨周辺のインナーマッスル群で、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の四つの筋肉があります。 それぞれ、「肩関節を外転させる棘上筋」「肩関節を伸展させるl棘下筋」「肩関節を外旋させる小円筋」「肩関節を内旋および内転させる肩甲下筋」となります。 この四つの筋肉のなかで、棘上筋・棘下筋・小円筋は肩甲骨背面に位置し、唯一、肩甲下筋のみが肩甲骨前面に位置しています。 なお、各筋肉の詳しい作用については下記の詳細記事をご参照ください。 棘上筋の構造と作用 棘下筋の構造と作用 小円筋の構造と作用 肩甲下筋の構造と作用 ■回旋筋腱板と関与の深いインナーマッスル●大円筋回旋筋腱板に隣接し、協働関係にある関与の強い筋肉が大円筋です。 主な作用は肩関節の内転(横から腕を閉じる動き)で、このほかにも肩関節の内旋にも関わっています。 ▼詳細記事大円筋の構造と作用 それでは、次の項目からはローテーターカフと大円筋の具体的な鍛え方をご紹介していきます。 ■ローテーターカフ・大円筋を鍛えるのに必要な器具類●トレーニングチューブが最適ローテーターカフ・大円筋のトレーニングに必要なのがトレーニングチューブです。ローテーターカフのトレーニングは、その外面に分布するアウターマッスルをできるだけ動員せずに行う必要があります。 ですので、必要以上に強いトレーニングチューブはアウターマッスルのトレーニングになってしまうので、柔らかいチューブを使用してください。 便利なのが、上の写真のような強度の違うものがセットになったトレーニングチューブです。 写真のような強度の違うトレーニングチューブがセットになったタイプは、筆者の運営するジムで実際に使っており、筆者運営ショップが品質確認輸入をしているMYDAYSトレーニングチューブです。 たいへん頑丈な作りをしているだけではなく、各種トレーニングアタッチメントが取り付けられる大型カラビナフックを標準装備していますので、将来的にトレーニング方法の幅も広がります。 ▼このトレーニングチューブを見てみる【品質確認済み輸入】トレーニングチューブセット(マズレンコ製作所日本正規輸入代理店) ▼関連記事【当ジムおすすめトレーニングチューブ】単品で揃えるよりセット購入がお得 ■ローテーターカフの体幹トレーニング法●棘上筋・棘下筋・小円筋に効果のあるエクスターナルローテーションエクスターナルローテーションは、棘上筋・棘下筋および小円筋の強化に最適なトレーニングで、そのポイントは、胸を張り背筋を伸ばした姿勢を作り、肘関節を身体に固定して動かさないようすることです。 そして、チューブは腕の力を使わないように、肩関節だけを動かしてゆっくりと引き、戻す時もチューブの張力に耐えながらゆっくりと戻します。20~30回の反復を目安にしてください。 ●肩甲下筋に効果のあるインターナルローテーションインターナルローテーションは、肩甲下筋強化に最適なトレーニングで、上記のエクスターナルローテーションと正反対の動作を行います。 トレーニングのポイントも同様で、胸を張り背筋を伸ばし、肘関節は固定し、チューブをゆっくりと引き戻ししてください。こちらも、20~30回の反復が目安になります。 ■大円筋の体幹トレーニング法●チューブラットプルビハインドネックもっとも強く大円筋が収縮作用するポジションが、上図のように身体の横側に上腕を張り出した位置から、肩甲骨を寄せながら上腕を引き閉じる位置になります。...
【肩関節・肩甲骨周辺の体幹トレーニング】腕の振りを飛躍的に強くするメニュー
トップアスリートたちが続々と導入し成果を出している体幹トレーニングのなかでも、野球・テニス・ゴルフ、空手、ボクシングといった腕の振りを使うスポーツ競技で、競技能力を上げるために最適な体幹トレーニ...