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【テニスの下半身スクワット筋トレ】種類とやり方を自宅・ジムそれぞれに解説
テニスにとって下半身の筋肉・筋力はとても大切ですが、その主な筋肉の構造と作用を解説するとともに、下半身強化の定番トレーニングであるスクワットの種類とやり方を筋肉部位別・使用器具別に解説します。 テニスに必要な下半身の筋肉テニスの力の連動を簡単に説明すると、下半身で生まれた力を体幹で加速し、それを肩→腕→グリップと無駄なく伝えていきます。 これらを踏まえ、テニスに必要な筋肉を図解したのがこちらの画像です。各筋肉の構造・作用とテニスにおける働きについては下記の記事をご参照ください。 ▼詳細記事テニスに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説 そして、下半身トレーニングの鉄板で、「キングオブトレーニング」とも呼ばれる「スクワット」で鍛えられる下半身の筋肉は以下の通りです。 これら下半身の筋肉の構造と作用をもう少し詳しく見ていきましょう。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 テニスにおいては踏み込みの原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。 また、前後方向・左右方向への瞬発的なステップにも重要です。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 テニスにおいては臀筋群とともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力(後ろ側)」を生み出します。 また、瞬発的なバックステップにも重要です。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。 テニスにおいては腹斜筋と連動し、「腰で打つ力(前側)」を生み出します。また、下半身のフォームがブレないように安定させる(姿勢制御)にも重要です。 また、前方向への瞬発的なステップにも重要です。 ▼詳細記事大腿四頭筋の構造と作用 内転筋群の構造と働き読みかた:ないてんきんぐん英語名称:adductors muscles 内転筋群は、大内転筋・小内転筋・長内転筋・短内転筋・恥骨筋から構成され、脚を閉じる作用を持ちます。 テニスにおいては、臀筋群の拮抗筋として働き、下半身のブレーキングに作用します。 また、横方向への瞬発的なステップにも重要です。 ▼詳細記事内転筋群の構造と作用...
【テニスの下半身スクワット筋トレ】種類とやり方を自宅・ジムそれぞれに解説
テニスにとって下半身の筋肉・筋力はとても大切ですが、その主な筋肉の構造と作用を解説するとともに、下半身強化の定番トレーニングであるスクワットの種類とやり方を筋肉部位別・使用器具別に解説します。 ...
【ゴルフの下半身スクワット筋トレ】種類とやり方を自宅・ジムそれぞれに解説
ゴルフにとって下半身の筋肉・筋力はとても大切ですが、その主な筋肉の構造と作用を解説するとともに、下半身強化の定番トレーニングであるスクワットの種類とやり方を筋肉部位別・使用器具別に解説します。 ゴルフに必要な下半身の筋肉ゴルフの力の連動を簡単に説明すると、下半身で生まれた力を体幹で加速し、それを肩→腕→グリップと無駄なく伝えていきます。 これらを踏まえ、ゴルフに必要な筋肉を図解したのがこちらの画像です。各筋肉の構造・作用とゴルフにおける働きについては下記の記事をご参照ください。 ▼詳細記事ゴルフに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの働き(役割)も解説 そして、下半身トレーニングの鉄板で、「キングオブトレーニング」とも呼ばれる「スクワット」で鍛えられる下半身の筋肉は以下の通りです。 これら下半身の筋肉の構造と作用をもう少し詳しく見ていきましょう。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 ゴルフにおいては踏み込みの原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 ゴルフにおいては臀筋群とともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力(後ろ側)」を生み出します。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。 ゴルフにおいては腹斜筋と連動し、「腰で打つ力(前側)」を生み出します。また、下半身のフォームがブレないように安定させる(姿勢制御)にも重要です。 ▼詳細記事大腿四頭筋の構造と作用 内転筋群の構造と働き読みかた:ないてんきんぐん英語名称:adductors muscles 内転筋群は、大内転筋・小内転筋・長内転筋・短内転筋・恥骨筋から構成され、脚を閉じる作用を持ちます。 ゴルフにおいては、臀筋群の拮抗筋として働き、下半身のブレーキングに作用します。 ▼詳細記事内転筋群の構造と作用 臀筋群の構造と働き読みかた:でんきんぐん英語名称:gluteus muscles 臀筋群は、大臀筋・中臀筋・小臀筋の三層構造をしており、脚を後ろまたは横に上げる作用を持ちます。 ゴルフにおいては、ハムストリングスとともに回旋筋と連動し、「腰で打つ力(前側)」を生み出します。...
【ゴルフの下半身スクワット筋トレ】種類とやり方を自宅・ジムそれぞれに解説
ゴルフにとって下半身の筋肉・筋力はとても大切ですが、その主な筋肉の構造と作用を解説するとともに、下半身強化の定番トレーニングであるスクワットの種類とやり方を筋肉部位別・使用器具別に解説します。 ...
女性のための飛距離を伸ばすゴルフ筋トレ&体幹トレーニングメニューを自宅とジム各々に解説
ゴルフ女子のための自宅とジムで行う筋トレ&体幹トレーニングメニューの具体的な一週間のプログラムの組み方を例示解説します。 主な筋肉の名前と働きゴルフのための筋力トレーニングを始めるのであれば、まずは知っておきたいのが全身の主な筋肉の名前と作用です。 下記の記事は、女性向きにわかりやすく全身の筋肉を解説したもので、それぞれの筋肉を女性が鍛えるメリットについても言及しています。まずは、ご一読ください。 ▼関連記事【女性が筋トレで鍛えるべき筋肉部位】名前の読み方と筋トレのメリット ゴルフに必要な筋肉は?ゴルフだけに限らず、およそ「手で打つ」という動作においては、インパクトの瞬間に足のつま先から手の指先まで全ての筋肉が連動し、シンクロする必要があります。 これは、ゴルフをはじめとして、テニス・野球のバッティングはもちろん、ボクシングやアームレスリングまで共通の要素で、つま先を初動とする下半身の動作が、体幹でロスすることなく肩関節・肘関節・手首関節を経由し、手に伝わらなくてはいけません。 ゴルフなど「手で打つ競技」において、「下半身で打つ」「腰で打つ」と表現されるのはこのためで、全身が連動していない肩から先だけの打ち方が「手打ち」と言われるのも同様です。 これら全身の連動は技術練習により習得するものですが、全身を連動させる技術があるという前提では、個々の筋力が高いほうが当然そのパフォーマンス・パワーは高くなります。 ゴルフの場合、動作の要となる下半身・体幹、肩から先で動作の連動をロスしないための肩のインナーマッスル(ローテーターカフ)、そして全身の力を集約してグリップに伝える前腕筋群が重要になります。 ▼詳細記事ゴルフに必要な筋肉の名称と作用|部位ごとの鍛え方も解説 これら、ここまで解説した、ゴルフの飛距離を伸ばすために重要な筋肉は下記の通りになります。また、ゴルフだけでなく、女性がその筋肉を鍛えることで得られるメリットについても解説します。 大腿四頭筋大腿四頭筋は大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす役割があります。鍛えることで、太ももを綺麗に引き締める効果もあります。 ▼詳細記事大腿四頭筋の構造と作用 ハムストリングスハムストリングスは大腿二頭筋・半腱様筋・半腱膜筋から構成され、膝関節を曲げる役割があります。鍛えることで、ヒップアップの効果があります。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 腹筋群(特に腹斜筋)腹筋群は腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋から構成され、体幹を伸ばしたり捻ったり、腹圧を維持する役割があります。鍛えることで、お腹周りを引き締めくびれを作る効果があります。 ▼詳細記事外腹斜筋の構造と作用 脊柱起立筋周辺(特に回旋筋)脊柱起立筋は棘筋・最長筋・腸肋筋から構成され、体幹を伸ばし、姿勢を維持する役割があります。鍛えることで、美姿勢作りの効果があります。 ▼詳細記事回旋筋の構造と作用 三角筋周辺(特に回旋筋腱板)三角筋は前部・中部・後部から構成され、腕を前・横・後ろおよび上へ上げる役割があります。鍛えることで、肩幅つくりの効果があります。 前腕筋群前腕屈筋群は手首を曲げる、手首を小指側に倒す、手首を回外させる(手の平が手前を向くように回す)といった作用があります。 前腕伸筋群は手首を伸ばす、手首を親指側に倒す、手首を回内させる(手の甲が手前を向くように回す)といった作用があります。 前腕筋を鍛えることで、特に女性にとってさまざまなスポーツ的デメリットを受ける「グリップの強さ」を得ることができ、日常生活でもさまざなことが楽にこなせるようになります。 ▼詳細記事前腕筋群の構造と作用 女性のためのゴルフ体幹トレーニングまずは、もっとも取り組みやすい筋力トレーニングである体幹トレーニングの基本種目をご紹介します。自宅でも簡単に取り組めますので、まずは始めてみましょう。 各種目2~3セットずつ、週に2~3回の頻度で行ってください。 フロントプランク腹筋群・大腿四頭筋に効果的フロントプランクは体幹前面全体に効果の高い方法です。背すじを真っ直ぐ伸ばし、まずは30秒停止から始め、最終的には2分停止ができることを目指して行ってください。 サイドプランク腹斜筋・回旋筋に効果的体幹側面に効果の高いトレーニング方法がサイドプランクです。こちらも、まずは30秒停止から始め、最終的には2分停止ができることを目指して行ってください。 アームレッグクロスレイズハムストリングスに効果的体幹背面全体に効果の高い体幹トレーニングがアームレッグクロスレイズです。必要以上に手足を上げず、水平位置で10秒停止を行い、左右あわせて20回の反復を目標に行ってください。 ゴルフ筋トレは週2回の部位分割法で筋トレの組み方のなかでも、一日で全身を鍛えるのではなく、筋肉を部位に分けて週数回ずつローテーションで鍛えていく「部位分割法」は、鍛えた筋肉の休息・回復期間が十分にとれるため、より効率的に筋肉を強くしていくことができます。...
女性のための飛距離を伸ばすゴルフ筋トレ&体幹トレーニングメニューを自宅とジム各々に解説
ゴルフ女子のための自宅とジムで行う筋トレ&体幹トレーニングメニューの具体的な一週間のプログラムの組み方を例示解説します。 主な筋肉の名前と働きゴルフのための筋力トレーニングを始めるのであれば、ま...
【空手など打撃格闘技が強くなる筋トレメニュー】下半身・体幹・上半身の自宅やジムでの鍛え方
※強化指定選手時の実際の身体つき 空手・キックボクシング・テコンドーなど打撃格闘技が強くなる筋トレについて、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とそのフィジカルトレーナーが共著で解説します。 この記事の執筆者上岡颯テコンドー主戦績2020・2021年|全日本テコンドー選手権準優勝など2021・2022年|強化指定選手プロフィールページはこちら 上岡岳上岡颯選手の父・フィジカルトレーナーアームレスリング主戦績2011アジア選手権マスターズ90kg級3位などプロフィールページはこちら 空手など打撃格闘技に筋トレは必要か?「武道に筋トレなど必要ない」というのは、今は昔の昭和・平成の頃の古い考えで、武道を含めた打撃格闘技の競技能力向上に筋トレが必須であることは今では常識です。 この動画は、筆者(上岡颯)がジュニア(高校生)時代の主な試合をまとめたもので、高校1年生から高校3年生になるにつれ、筋トレの継続効果によって徐々にスピード・パワーが向上し、一般(大人の部)においても打ち負けないようになっていく過程がお分かりいただけると思います。 まずは、ご覧ください。 また、こちらの動画は筆者が全日本テコンドー選手権で初のメダル奪取をする直前に行われた全日本学生選手権(インカレ)の動画ですが、高校生時代よりもさらに筋力が向上し、動作が安定し、パワーとスピードが格段に上昇しているのがお分かりいただけると思います。これは、もちろん競技練習だけではなく、それと並行して行ってきた筋力トレーニングの成果です。 このように、打撃格闘技において筋トレは必須課題とも言えますが、実際に行ってきた打撃格闘技に最適な筋トレのメニュー方法をご紹介します。 空手など打撃格闘技に必要な筋肉打撃格闘技の突き(パンチ)と蹴り(キック)はいずれも力の初動は軸足の踏み込みです。 そして、その力を下半身で増幅しながら体幹に伝え、さらに体幹を捻って加速させ、ロスなく打撃点である末端(拳や脛)に伝えます。 この力の連動ができていないと、いわゆる「手打ち」「足打ち」という手足だけでの打撃となり、ほとんど効果のない攻撃になってしまいます。 ですので、空手など打撃格闘技で優先的に鍛えるのは、これら連動に関わり打撃の原動力となる下半身~体幹の筋肉、関節においてその力をロスしないためにフォームを支えるインナーマッスル、最終打撃力を加速するための四肢の筋肉になります。 これらをまとめたものが上図で、これらの筋肉を下半身から上半身に向けて一覧にすると以下のようになります。 下半身の筋肉大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉) 体幹の筋肉腹斜筋(腹の筋肉)回旋筋(背骨の筋肉)腸腰筋群(股関節の筋肉) 上半身の筋肉大胸筋(胸の筋肉)広背筋(背中の筋肉)上腕三頭筋(腕の筋肉)前腕筋群(腕の筋肉)回旋筋腱板(肩の筋肉) なお、それぞれの筋肉の打撃格闘技における働きについては、下記の記事をご参照ください。 ▼関連記事空手など打撃格闘技に必要な筋肉|部位ごとの働き(役割)も解説 それでは、次の項目からは重要度の高い順に具体的な筋トレのやり方をご紹介していきます。 打撃力の要「体幹インナーマッスル」の筋トレこちらの動画は、筆者がジュニア選手時代の体幹トレーニングの様子です。ジュニアに限らず、一般(大学生以上)になってからも同様のトレーニングを行ってきています。 鍛える対象となっているのは、回旋筋(脊柱起立筋の協働筋)、腹斜筋(腹筋群の一つ)、腸腰筋群(股関節の筋肉)です。 回旋筋は上体反らしとも呼ばれるハイパーバックエクステンションをウエイトを持って実施しています。 腹筋群と腸腰筋群に対しては、爪先にウエイトを挟んで行うレッグレイズおよび変形のドラゴンフラッグを実施しています。 下半身の土台「下腿三頭筋」の筋トレ地面に設置する「足」を制御する筋肉であり、打撃時の初動となる「踏み込み」を生み、また、腰を捻る際にも「軸足の返し」に使われる、打撃格闘技における土台とも言える筋肉は下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)です。 下腿三頭筋は日常での使用頻度がもっとも高い筋肉で、このためトレーニングの負荷に対して高い負荷耐性=筋トレが効きにくいという特徴を持っています。 このため、ふくらはぎを強化するためには「ショックメソッド」と呼ばれる爆発的負荷が下腿三頭筋に加わるトレーニングを行う必要があります。 具体的にはジャンプ系トレーニングがそれにあたりますが、動画の方法はJOC強化指定選手の強化合宿で実際に行われ、筆者もジュニア時代から継続して行ってきたトレーニング方法です。 その具体的なメニュープログラムは下記の通りです。 ①両足つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)②右足つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)③左足つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)④開脚つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑤前もも上げつま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑥後ろもも上げつま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑦左右もも上げつま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑧前後ステップ移動つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑨左右ステップ移動つま先ジャンプ(60秒)インターバル(30秒)⑩足上げ片足静止(左右30秒ずつ)インターバル(30秒)⑪右蹴りモーションジャンプ移動(6種類×20秒)インターバル(30秒)⑫左蹴りモーションジャンプ移動(6種類×20秒)インターバル(30秒)⑬高速連続蹴り動作(60秒で150回を目標)非常に強度の高いトレーニングですので、最初は各ジャンプ20秒くらいから始めるとよいでしょう。...
【空手など打撃格闘技が強くなる筋トレメニュー】下半身・体幹・上半身の自宅やジムでの鍛え方
※強化指定選手時の実際の身体つき 空手・キックボクシング・テコンドーなど打撃格闘技が強くなる筋トレについて、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とその...
空手など打撃格闘技に必要な筋肉|部位ごとの働き(役割)も解説
空手・キックボクシング・テコンドーなど打撃格闘技に必要となる筋肉について、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とそのフィジカルトレーナーが共著で解説します。 この記事の執筆者上岡颯テコンドー主戦績2020・2021年|全日本テコンドー選手権準優勝など2021・2022年|強化指定選手プロフィールページはこちら 上岡岳上岡颯選手の父・フィジカルトレーナーアームレスリング主戦績2011アジア選手権マスターズ90kg級3位などプロフィールページはこちら 突き(パンチ)と蹴り(キック)の実際の動画※動画にはKOシーンが含まれます。 まずは、こちらの動画をご覧ください。執筆者(上岡颯)の全日本大学生テコンドー選手権(インカレ)の準決勝の様子です。 実際の試合で放たれる突き(パンチ)と蹴り(キック)の様子がお分かりいただけると思います。 突き(パンチ)も蹴り(キック)も下半身と体幹の力が重要打撃格闘技の突き(パンチ)と蹴り(キック)はいずれも力の初動は軸足の踏み込みです。 そして、その力を下半身で増幅しながら体幹に伝え、さらに体幹を捻って加速させ、ロスなく打撃点である末端(拳や脛)に伝えます。 この力の連動ができていないと、いわゆる「手打ち」「足打ち」という手足だけでの打撃となり、ほとんど効果のない攻撃になってしまいます。 これらを考慮し、空手など打撃格闘技に必要な筋肉を下半身から上半身に向けて並べると以下のようになります。 下半身の筋肉大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)ハムストリングス(太もも後側の筋肉)下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉) 体幹の筋肉腹斜筋(腹の筋肉)回旋筋(背骨の筋肉)腸腰筋群(股関節の筋肉) 上半身の筋肉大胸筋(胸の筋肉)広背筋(背中の筋肉)上腕三頭筋(腕の筋肉)前腕筋群(腕の筋肉)回旋筋腱板(肩の筋肉) なお、さらに詳細な筋肉名称に関しては下記の筋肉図鑑完全版をご参照ください。 ▼筋肉名称の詳細記事 【筋肉名称完全図鑑】各部位の名前・作用・筋トレ方法(鍛え方) それでは、次の項目では空手など打撃格闘技に必要な個々の筋肉を、その働きも含めて解説していきます。 下腿三頭筋の構造と働き読みかた:かたいさんとうきん英語名称:triceps muscle of calf 下腿三頭筋はふくらはぎの筋肉で足首関節を伸ばす作用を持ちます。 空手など打撃格闘技においては、打撃の原動力になるだけでなく、下半身のフォームを安定させる基礎となります。 ▼詳細記事下腿三頭筋の構造と作用 ハムストリングスの構造と働き読みかた:はむすとりんぐす英語名称:hamstrings ハムストリングは、大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋から構成され、膝関節を曲げる・脚を後ろに上げる作用があります。 空手など打撃格闘技においては、片足になる蹴りの動作中に体軸を安定させるとともに、蹴り足をインパクトの直前までたたんでおく(腰の回転に負けず足先を伸ばさない)ために働きます。 ▼詳細記事ハムストリングスの構造と作用 大腿四頭筋の構造と働き読みかた:だいたいしとうきん英語名称:quadriceps 大腿四頭筋は、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋から構成され、膝関節を伸ばす作用を持ちます。...
空手など打撃格闘技に必要な筋肉|部位ごとの働き(役割)も解説
空手・キックボクシング・テコンドーなど打撃格闘技に必要となる筋肉について、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とそのフィジカルトレーナーが共著で解説し...
ハイキックの蹴り方|上段回し蹴り・後ろ回し蹴り・かかと落としのやり方を強化指定選手が解説
空手・キックボクシング・テコンドーなどの打撃格闘技でKOの一撃になるハイキック(上段蹴り)の種類と蹴り方を、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とそのフィジカルトレーナーが共著で解説します。 この記事の執筆者上岡颯テコンドー主戦績2020・2021年|全日本テコンドー選手権準優勝など2021・2022年|強化指定選手プロフィールページはこちら 上岡岳上岡颯選手の父・フィジカルトレーナーアームレスリング主戦績2011アジア選手権マスターズ90kg級3位などプロフィールページはこちら ハイキック(上段蹴り)の種類と蹴り方ハイキック・上段回し蹴り・アトラチャギ※動画にはKOシーンが含まれます。 キックボクシング:ハイキック空手:上段回し蹴りテコンドー:アトラチャギ 一般的にハイキックと呼ばれるのが、上段回し蹴り(空手)やアトラチャギ(テコンドー)と言われる技です。 打撃格闘技は半身で構えますので、前足で蹴るハイキックと後ろ足で蹴るハイキックの二種類があり、動作的に蹴りやすいなのが後ろ足でのハイキックで、加速モーションがとれるため打撃力にも優れています。 ただし、後ろ足でのハイキックは相手から距離が遠く時間がかかるため、当てにくいという大きなデメリットがあります。 一方、かなり難易度は上がりますが、前足でのハイキックは相手に距離が近く、モーションも短いため格段に当たりやすいというメリットがありますが、反面、威力が低いというデメリットがあります。 このため、この二種類のハイキックは試合での状況(間合いやタイミング)によって使い分ける必要があります。これに関しては後述します。 いずれにせよ、上段回し蹴りの最大の動作ポイントは軸足の捻りとそれに連動した体幹の捻りの力を蹴り足に伝えることです。 また、できるだけギリギリまで膝下をたたんでおき、最後(インパクトの瞬間)まで相手に蹴り足を見せず、軌道を悟られないようにすることも重要です。 バックスピンキック・後ろ回し蹴り・ティフルギキックボクシング:バックスピンキック空手:上段後ろ回し蹴りテコンドー:ティフルギ 上段後ろ回し蹴りは、非常に難易度の高い大技で、キックボクシングではバックスピンキック、テコンドーではティフルギと呼ばれています。 上段後ろ回し蹴りの最大の動作ポイントは軸足の送りと返しです。 図は左足が蹴り足、右足が軸足の場合の軸足の動作を図式化したもので、まずは軸足を蹴り足の前(斜め前方)に捻りながら移動させ、そこから軸足を返しながら蹴りを放ちます。 大切なポイントは2つあり、まずは肩から初動して上半身を捻り(このタイミングで軸足を移動)、最優先で頭を前に向けて蹴る対象を確認することです。 そして、ギリギリまで膝下をたたんでおき、軸足を返すと同時に膝下を解放して当てることです。 上段後ろ回し蹴りは、あらゆる蹴り技のなかでも特にモーションが大きく当てにくい蹴りなので、相手が間合いに進んできて、攻撃モーションに入ってから「後の先」でカウンターで当てるのが常です。 自分から攻撃して当てるのは非常に困難ですが、前動作が軸足側の腕の突き(パンチ)の初動と同じため、何度か相手に突きを見せておいてからフェイントで放つという高等テクニックも無くはありません。 アックスキック・かかと落とし・ネリチャギキックボクシング:アックスキック空手:かかと落としテコンドー:ネリチャギ かかと落としは、キックボクシングではアックスキック、テコンドーではネリチャギと呼ばれる技です。 かかと落としには、外回しかかと落としと内回しかかと落としがあり、前者は間合いが離れた位置から放ち、後者はクリンチすれすれの至近距離から放ちます。 よく「かかと落としは当てにくい」と言われますが、これは蹴りの距離が伸びないために言われることで、実際には「距離の伸ばし方」を知っていれば攻撃範囲の広い実戦で有効な技になります。 具体的には、この図のように軸足を180度返し、さらに返しながらスライドさせることで大幅に距離を伸ばすことが可能です。 上の動画の内回しかかと落としでは、何度か軸足の返しスライドが使われていますのでご確認ください。 また、同じく動画に収録されていますが、至近距離での死角からの外回しかかと落としも、あわせてご参照ください。 ハイキックを蹴る3つのタイミング打撃格闘技の攻防には、大きく三つの「隙|すき」があり、それがハイキックを当てるための最良のタイミングです。 その隙とは以下の通りで、それぞれに適切なハイキックの種類・蹴り方が異なります。 出際(でぎわ)攻撃のために間合いを詰める(前進する)瞬間です。...
ハイキックの蹴り方|上段回し蹴り・後ろ回し蹴り・かかと落としのやり方を強化指定選手が解説
空手・キックボクシング・テコンドーなどの打撃格闘技でKOの一撃になるハイキック(上段蹴り)の種類と蹴り方を、2021年・2022年・五輪種目テコンドー強化指定選手(全日本選手権メダリスト)とその...