[鉄分の1日の摂取基準量]作用・働きと筋トレやダイエットとの関わり

[鉄分の1日の摂取基準量]作用・働きと筋トレやダイエットとの関わり

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鉄分の1日あたりの摂取基準量とその作用・働き、および筋力トレーニングやダイエットにおける関わりについて解説します。

鉄分とはどんな物質?

鉄(てつ、旧字体/繁体字表記:鐵、英: iron、羅: ferrum)は、原子番号26の元素である。元素記号はFe。金属元素のひとつで、遷移元素である。

鉄の生物学的役割は非常に重要である。赤血球の中に含まれるヘモグロビンは、鉄のイオンを利用して酸素を運搬している。

引用:Wikipedia「鉄分」





ミネラルとは?

ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンは多量ミネラル、鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデンは微量ミネラルとして、厚生労働省により基準が設定されています。

鉄分の作用と働き

鉄分は人間の体内には約3g存在し、そのうちのおよそ65%は血液のなかのヘモグロビンを構成しています。また、残りはヘム鉄として、筋肉中に酸素を貯留する役割のあるミオグロビンなどとして存在します。

鉄分は、以下のような作用・働きを持ちます。

①ヘモグロビンとして酸素運搬

②ミオグロビンとして酸素貯留

③体内貯蔵鉄として存在

鉄分の不足と過剰摂取

鉄分が不足すると?

鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血が引き起こされます。

鉄分を過剰摂取すると?

通常の食事では鉄分が過剰になることはありませんが、過剰摂取となった場合は心臓や肝臓に健康障害が発生することがあるとされています。

鉄分とトレーニング

鉄分は、筋力トレーニングの対象となる骨格筋に酸素を運搬するヘモグロビンの構成要素として重要です。

鉄分が多く含まれる食品

①煮干し

煮干し100gには鉄分が約18mg含まれます。

煮干し100gあたりのビタミン・ミネラル

ビタミンD 18μg

ビタミンE 0.9mg

ビタミンB1 0.1mg

ビタミンB2 0.1mg

ナイアシン 16.5mg

ビタミンB6 0.28mg

ビタミンB12 41.3μg

葉酸 74μg

パントテン酸 1.81mg

ナトリウム 1700mg

カリウム 1200mg

カルシウム 2200mg

マグネシウム 230mg

リン 1500mg

鉄 18mg

亜鉛 7.2mg

銅 0.39mg

煮干しのカロリー・栄養素

②レバー

レバー100gには鉄分が約13mg含まれます。

豚レバー100gあたりのビタミン・ミネラル

ビタミンA 13000μg

ビタミンD 1.3μg

ビタミンE 0.4mg

ビタミンB1 0.34mg

ビタミンB2 3.6mg

ナイアシン 14mg

ビタミンB6 0.57mg

ビタミンB12 25.2μg

葉酸 810μg

パントテン酸 7.19mg

ビオチン 79.6μg

ビタミンC 20mg

ナトリウム 55mg

カリウム 290mg

カルシウム 5mg

マグネシウム 20mg

リン 340mg

鉄 13mg

亜鉛 6.9mg

銅 0.99mg

ヨウ素 1μg

セレン 67μg

モリブデン 120μg

レバーのカロリー・栄養素

③ほうれん草

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ほうれん草100gには鉄分が約2mg含まれます。

ほうれん草100gあたりのビタミン・ミネラル

ビタミンA 350μg

ビタミンE 2.1mg

ビタミンK 270μg

ビタミンB1 0.11mg

ビタミンB2 0.2mg

ナイアシン 0.6mg

ビタミンB6 0.14mg

葉酸 210μg

パントテン酸 0.2mg

ビオチン 2.9μg

ビタミンC 35mg

ナトリウム 16mg

カリウム 690mg

カルシウム 49mg

マグネシウム 69mg

リン 47mg

鉄 2mg

亜鉛 0.7mg

銅 0.11mg

マンガン 0.32mg

ヨウ素 3μg

セレン 3μg

クロム 2μg

モリブデン 5μg

ほうれん草のカロリー・栄養素



※数値は「食品成分データベース(文部科学省)」を参照しています。

鉄分の1日の摂取基準量

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、鉄分の1日あたりの摂取基準量(推奨量)は成人男性で約7~7.5mg、成人女性で約6~6.5mgとされています。

引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」



必須ミネラル・ビタミンの個別解説記事の一覧

必須ミネラル

カリウムカルシウムナトリウムマグネシウムリン亜鉛ヨウ素マンガンセレンクロムモリブデン

必須ビタミン

ビタミンAビタミンB1ビタミンB2ビタミンB3(ナイアシン)ビタミンB5(パントテン酸)ビタミンB6ビタミンB7(ビオチン)ビタミンB9(葉酸)ビタミンB12ビタミンCビタミンDビタミンEビタミンK







トレーニングに有効なタンパク質食材



筋力トレーニング後の食材として欠かせないのが高タンパク質・低カロリーな肉類・魚介類です。

そして、常にトレーニングに有効な食事を摂取するためには、日によって品質にばらつきのないよう、あらかじめ品質を確認した食材を冷凍ストックしておくといった工夫が有効的です。



▼具体的なタンパク質食材例

筋力トレーニングに有効な肉類・魚介類


食事・栄養に関する記事

筋力トレーニングと食事・栄養に関する情報については、下記の記事をご参照ください。

筋力トレーニングと食事

筋力トレーニングの栄養学

筋力トレーニングと栄養補助食品



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