[ビタミンB12の1日の摂取基準量]作用・働きと筋トレやダイエットとの関わり

[ビタミンB12の1日の摂取基準量]作用・働きと筋トレやダイエットとの関わり

ビタミンB12の1日あたりの摂取基準量とその作用・働き、および筋力トレーニングやダイエットにおける関わりについて解説します。

ビタミンB12とはどんな物質?

シアノコバラミン(cyanocobalamin)は、ヒドロキソコバラミンなどと共にビタミンB12とも呼ばれる代表的なコバラミンの一種であり、ビタミンの中で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質である。

ビタミンB12は代謝に関与しており、特にDNA合成と調整に加え脂肪酸の合成とエネルギー産生に関与している。

アミノ酸や脂肪酸の代謝および葉酸の生合成に用いられる。これ自体に補酵素活性はなく、生体内で補酵素型であるメチルコバラミンおよびアデノシルコバラミンに変換される。

引用:Wikipedia「シアノコバラミン」



ビタミンとは?

ビタミンとは、生命を維持するのに必要な物質のうち、タンパク質・炭水化物・脂質以外の有機化合物のことです。

ビタミンには、ビタミンA・ビタミンB群(1・2・3・5・6・7・9・12)・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKがあり、日本では厚生労働省がその摂取基準を定めています。

ビタミンB12の作用と働き

ビタミンB12は補酵素としてデオキシリボ核酸(DNA)の合成・アミノ酸や脂肪酸の代謝に深く関与しています。また、葉酸とともに赤血球の生産にも働きます。

ビタミンB12は、以下のような作用・働きを持ちます。

①DNAの合成に関与

②アミノ酸の代謝に関与

③脂肪酸の代謝に関与

④赤血球の生産に関与

ビタミンB12の不足と過剰摂取

ビタミンB12が不足すると?

通常の食生活でビタミンB12が不足することはほとんどありません。ただし、一般的な野菜類にはほとんど含まれていないため、極度の菜食を行った場合は欠乏するケースもあります。

不足した場合は、巨赤芽球性貧血が引き起こされることが知られています。

ビタミンB12を過剰摂取すると?

ビタミンB12は水溶性ビタミンであり、排出が速いために過剰になることはほとんどありません。

ビタミンB12とトレーニング

ビタミンB12は、筋力トレーニングの対象となる骨格筋の合成に関わるアミノ酸代謝に深く関与しています。また、筋力トレーニングにおいて酸素運搬の機能を持つ赤血球の生産にも関わっており、トレーニングに重要なビタミンであると言えるでしょう。

ビタミンB12が多く含まれる食品

①レバー

豚レバー100gあたりのビタミン・ミネラル

ビタミンA 13000μg

ビタミンD 1.3μg

ビタミンE 0.4mg

ビタミンB1 0.34mg

ビタミンB2 3.6mg

ナイアシン 14mg

ビタミンB6 0.57mg

ビタミンB12 25.2μg

葉酸 810μg

パントテン酸 7.19mg

ビオチン 79.6μg

ビタミンC 20mg

ナトリウム 55mg

カリウム 290mg

カルシウム 5mg

マグネシウム 20mg

リン 340mg

鉄 13mg

亜鉛 6.9mg

銅 0.99mg

ヨウ素 1μg

セレン 67μg

モリブデン 120μg

レバーのカロリー・栄養素

②サーモン

サーモン100gあたりのビタミン・ミネラル

ビタミンA 27μg

ビタミンD 33μg

ビタミンE 1.31mg

ビタミンB1 0.27mg

ビタミンB2 0.15mg

ナイアシン 6mg

ビタミンB6 0.41mg

ビタミンB12 9.4μg

葉酸 13μg

パントテン酸 1.23mg

ナトリウム 57mg

カリウム 380mg

カルシウム 10mg

マグネシウム 31mg

リン 260mg

鉄 0.4mg

亜鉛 0.51mg

銅 0.07mg

マンガン0.01mg

鮭(サーモン)のカロリー・栄養素

③アサリ

アサリ100g(むき身)あたりのビタミン・ミネラル

ビタミンA 4μg

ビタミンE 0.4mg

ビタミンB1 0.02mg

ビタミンB2 0.16mg

ナイアシン 1.4mg

ビタミンB6 0.04mg

ビタミンB12 52.4μg

葉酸 11μg

パントテン酸 0.39mg

ビオチン 22.7μg

ビタミンC 1mg

ナトリウム 870mg

カリウム 140mg

カルシウム 66mg

マグネシウム 100mg

リン 85mg

鉄 3.8mg

亜鉛 1mg

銅 0.06mg

マンガン 0.1mg

ヨウ素 55μg

セレン 38μg

クロム 4μg

モリブデン 9μg

アサリのカロリー・栄養素



※数値は「食品成分データベース(文部科学省)」を参照しています。

ビタミンB12の1日の摂取基準量

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によれば、ビタミンB12の1日あたりの摂取基準量(推奨量)は成人男性で約2.4μg、成人女性で約2.4μgとされています。

引用:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」



必須ミネラル・ビタミンの個別解説記事の一覧

必須ミネラル

カリウムカルシウムナトリウムマグネシウムリン亜鉛ヨウ素マンガンセレンクロムモリブデン

必須ビタミン

ビタミンAビタミンB1ビタミンB2ビタミンB3(ナイアシン)ビタミンB5(パントテン酸)ビタミンB6ビタミンB7(ビオチン)ビタミンB9(葉酸)ビタミンB12ビタミンCビタミンDビタミンEビタミンK







トレーニングに有効なタンパク質食材



筋力トレーニング後の食材として欠かせないのが高タンパク質・低カロリーな肉類・魚介類です。

そして、常にトレーニングに有効な食事を摂取するためには、日によって品質にばらつきのないよう、あらかじめ品質を確認した食材を冷凍ストックしておくといった工夫が有効的です。



▼具体的なタンパク質食材例

筋力トレーニングに有効な肉類・魚介類


食事・栄養に関する記事

筋力トレーニングと食事・栄養に関する情報については、下記の記事をご参照ください。

筋力トレーニングと食事

筋力トレーニングの栄養学

筋力トレーニングと栄養補助食品



筋力トレーニング種目の一覧ページへ戻る

筋肉の名称と部位ごとの筋トレメニューに戻る

ブログに戻る