家庭用のベンチプレス台・セットは通販で買える様々なものがありますが、これまで同好会ジムを運営するなかでいくつものベンチプレス台を使用・試用・購入してきましたので、各タイプの実際の使用感と機種ごとの安心して使用できるベンチプレス重量の私感をご紹介します。
目次
■家庭用ベンチプレス台の3タイプ
●ナロータイプ・ワイドタイプ・スタイリッシュタイプがある
家庭用のベンチプレス台には、バーベルラックの外側でグリップするナロータイプ、バーベルラックの内側でグリップするワイドタイプ、デザイン性にこだわったスタイリッシュタイプがあります。
・ナロータイプ
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こちらは、ナロータイプのリーズナブルなタイプで、実際に購入し使用した経験がありますが、初心者や女性向けのタイプと言えます。コンパクトな作りがメリットですが、ラック幅が狭いために安定性に若干の不安があります。
・ワイドタイプ
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こちらはワイドタイプの家庭用ハイエンドタイプで、競技プレスの81cm幅がとれるので、筆者の運営するジムでも現在所属ベンチプレス選手が日々の練習に使用しています。ジムでは補強金具で補強していますが、無補強でも130kgまでくらいならば安心して使用できます。かなりのスペースをとりますので、本格的なホームジム向きです。
・スタイリッシュタイプ
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こちらのような、曲線デザインのスタイリッシュタイプは、筆者の運営するジムにも一台あり、アップ用や補助種目用に現在でも使用しています。81cmグリップはとれません。
■ベンチプレスのやり方とバリエーション
こちらがバーベルベンチプレスの動画です。まず、ベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せて構えます。軽くブリッジを作り、肩甲骨2点とお尻のあわせて3点で上半身を支え、さらに足を踏ん張って計5点で全身を支えます。
ラックからバーベルを外したら、肩甲骨の寄せが緩まないように気をつけながらみぞおちの真上までバーベルを移動させ、そこから筋力でコントロールしながら下ろしていきます。
胸にバーベルシャフトがついたらバーベルを押し上げますが、この時に肩甲骨を寄せたまま押し始めることに意識を集中してください。
この意識ができていないと、肩から先行して動くフォームになってしまい、肩関節に大きな負荷がかかるので注意が必要です。
トレーニングとしてバーベルベンチを行う場合には、完全に肘が伸びるポジションまでバーベルを押し上げる必要はなく、やや肘が曲がり筋肉に対する負荷が抜けない位置(肘を伸ばしてロックしない位置)で折り返すようにします。
なお、一般的な筋トレでは「力を入れながら息を吐く」ことが基本ですが、バーベルベンチプレスにおいては息を吸い込んだまま呼吸を止めて、胸郭を広げて行う呼吸方法がやりやすいでしょう。
こちらは、大胸筋上部に効果的なインクラインベンチプレスと呼ばれるバリエーションです。
こちらは、デクラインベンチプレスと呼ばれる大胸筋下部に効果的なバリエーションです。
このほかにも、クローズグリップ・ワイドグリップ・リバースグリップなどのバリエーションがあり、それらは下記の記事で詳しく解説していますので、是非ご参照ください。
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■各タイプベンチプレス台の実際の使用感
●実際に使用して感じた安全な耐荷重量も解説
・ナロータイプ
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ファイティングロード (FIGHTINGROAD) トレーニングベンチ
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IROTEC (アイロテック) プレスベンチ K
このタイプのベンチプレス台は最もリーズナブルなタイプで、グリップ幅が自在に変えられる反面、ラック幅が狭いため丁寧にラックしないとバーベルがバランスを崩し落下するリスクがあります。また、鉄厚が1mmなので強度的に60~70kgのベンチプレスが安心して行える範囲かと感じます。初心者や女性におすすめです。
・ワイドタイプ
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マーシャルワールド プレスベンチPRO(ベンチプレス) DF24
ワイドタイプでベンチプレスのグリップ幅81cmが確保できる家庭用ベンチプレス台は本機種一択になるかと思われます。鉄厚が1.5mmあり強度的にも頑丈です。実際、130~150kg程度なら全く問題ありません。
購入時にメーカーに問い合わせましたが、各部がボルト止めのため家庭用としていますが(ジム用は溶接止め)、基本的にジム用と変わりないとのことでした。
また、セーフティーバーが装備されているのも便利です。
・スタイリッシュタイプ
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ファイティングロード (FIGHTINGROAD) プレスベンチ-TRUST
こちらのようなタイプも当ジムで使用していますが、鉄厚も1.5mmと強度も高く、130kg程度なら全く問題なく使用できます。ただし、前2機種はグリップ幅が81cmよりやや狭いため、ベンチプレス競技の練習には不向きです。
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■必ず用意したいセーフティーバー
●おすすめのセーフティーバー
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ファイティングロード (FIGHTINGROAD) セーフティガード-TRUST
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IROTEC セイフティーラックワイドタイプ
自宅で、特に一人でベンチプレスを行うのならば、必ず用意していただきたいのがセーフティーバーです。
家庭用ベンチプレス台のほとんどにセーフティーバーは内蔵されていませんので、ベンチプレス台を購入する場合には必ずあわせて購入してください。
ベンチプレスの事故は一瞬で非常に危険です。
▼セーフティーバーを見る
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■さらに本格的なタイプ
●ジム用の溶接ワイドタイプ
型番:BL-OPBEX
製品サイズ:幅1720mmX長さ1830mmX高さ1240mm
シートサイズ:幅310mmX長さ1210mm
製品重量:75kg
ラック高さ調整:6cm刻み 8段階
セーフティー長さ:430mm
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サイズ:幅2300mmX長さ1700mmX高さ1280mm
耐久重量:500kg(片側)
ラック高さ調整:20mm刻み
※ベンチを取り外しスクワットラックとしても使用可能
▼製品詳細を見る
150kgオーバーのベンチプレスを行うのならば、こちらのようなジム用ベンチプレス台が必須です。
また、高重量でなくても、不特定多数の方が使用する、学校・公共施設・福利厚生施設などに設置するのであれば、安全性・耐久性の観点から、このような頑強なジムタイプでなくてはいけません。
鉄厚は2mmと非常に頑丈な上、各パーツの接合も溶接ですのでガタやグラつきもありません。
■初心者向きのセットタイプ
●オールインワンタイプでリーズナブル
ナロータイプのベンチプレス台にセーブティーバー・レッグエクステンションアタッチメント・チェストフライアタッチメント・ラットプルアタッチメント・カール台などが付属されたオールインワンタイプも各メーカーから発売されていますので、メーカー別にご紹介します。なお、ベンチプレス100kgを超える中級者以上の方には、さらに強固なパワーラックがおすすめです。
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●ファイティングロード・キングスセットDX
画像引用:Amazon
ファイティングロード (FIGHTINGROAD) キングスセットDX
ファイティングロード製のベンチプレスフルセットがこちらのキングスセットDXです。
●アイロテック・マルチビルダーステーション140フルセット
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IROTEC(アイロテック)マルチビルダーステーションR140
アイロテック製のベンチプレスセットがこちらのマルチビルダーステーション140フルセットです。ケーブルフライが特徴です。
●ワイルドフィット・マルチフルセット
画像引用:Amazon
[WILD FIT ワイルドフィット]マルチベンチ&ラット
ワイルドフィット製のベンチプレスセットがこちらのマルチフルセットです。
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本格的トレーニングには高耐荷重ラック+オリンピックバーベル
本科的なバーベルトレーニングに必須のラック類・バーベルセット(オリンピックシャフト&プレート)は、IPF公認メーカーのONI鬼シリーズが最適です。
屈強な構造とリーズナブルな設定で、ハイエンドホームジムや業務ジム用に全国的な人気を誇っています。
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執筆者情報
上岡岳
アームレスリング元日本代表
ジムトレーナー・生物学学芸員
JAWA日本アームレスリング連盟常任理事|レフリー委員長・広報広報部長
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