人間の主な骨格・関節の名称(読み方)および、それらに付随する筋力トレーニングの対象となる主たる筋肉(骨格筋)について解説します。
目次
骨とは何か
骨は脊椎動物の身体を支えるリン酸カルシウムを主成分とした硬組織で、内骨格として水圧や重力から内臓を守り、また骨格筋収縮による遊泳・歩行などの活動の基礎となっています。 人間の場合、206個の骨が骨格を形成しています。
骨(ほね、英:bone)は、脊椎動物において骨格を構成する、リン酸カルシウムを多分に含んだ硬い組織。特に軟骨(cartilage)などと明確に区別する場合には硬骨とも呼ばれる。 動物体内での骨の機能は多岐にわたり、体の保護や姿勢の維持、筋肉を用いた運動のほかに、栄養の貯蔵や、血球を産生する場としての役割も持っている。ヒトの大人の体には、大小約206の骨があり(幼児で約270個)、それぞれに固有の名称が与えられている。 引用:Wikipedia「骨」
人間の骨格の部位分け
人間の骨格は一般的に以下のように部位分けされます。 ①頭部の骨 ②体幹の骨 ③上肢の骨 ④下肢の骨
通常は人体には、対称・非対称含めて約200個(200から208個・基本的には206個)の骨が存在する。 年齢により癒合の状態が異なり、個人差もある。 種子骨などは骨化の程度に個体差が大きい。 存在する個所から、頭部・体幹・上肢・下肢に分類される。 引用:Wikipedia「人間の骨の一覧」
①頭部の骨の構成
頭部の骨には頭骸骨(とうがいこつ)と顔面骨(がんめんこつ)があり、それぞれに9種の骨から構成されています。
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②体幹の骨の構成と付随する筋肉
体幹の骨は脊椎骨(せきついこつ)・胸骨(きょうこつ)・肋骨(ろっこつ)から構成されています。 脊椎骨は頸椎(第1~7)・胸椎(第1~12)・腰椎(第1~5)・仙堆(第1~5)・尾堆で構成されています。 肋骨は胸骨とともに胸郭を形成し、第1~第12肋骨で構成されています。
体幹の骨に付随する主な筋肉(トレーニング対象)
ピラミッドセット法|ドロップセット法|アセンディングセット法|ディセンディングセット法|フォースドレップ法|レストポーズ法|パーシャルレップ法|チーティング法|スーパーセット法|コンパウンドセット法|トライセット法|ジャイアントセット法|予備疲労法|部位分割法
③上肢の骨の構成と付随する筋肉
上肢の骨は、肩甲骨(けんこうこつ)・鎖骨(さこつ)・上腕骨(じょうわんこつ)・前腕骨(ぜんわんこつ|橈骨:とうこつ・尺骨:しゃっこつ)・手の骨(手根骨|しゅこんこつ・中手骨|ちゅうしゅこつ・指骨|しこつ)から構成されています。
上肢の骨に付随する主な筋肉(トレーニング対象)
④下肢の骨の構成と付随する筋肉
下肢の骨は、骨盤(こつばん)・大腿骨(だいたいこつ)・膝蓋骨(しつがいこつ)・下腿骨(かたいこつ|脛骨:けいこつ|腓骨:ひこつ)・足の骨(足根骨|そっこんこつ・中足骨|ちゅうそくこつ・趾骨|しこつ)から構成されています。
上肢の骨に付随する主な筋肉(トレーニング対象)
胸郭を構成する骨格と筋肉
胸郭は胸骨・肋骨(第1~12)・胸椎(第1~12)および肋軟骨から籠状に構成されています。 また、胸郭は胸壁筋群(外肋間筋・内肋間筋・肋下筋・長肋骨挙筋・短肋骨挙筋・胸横筋)および横隔膜から構成されており、胸式呼吸においては胸壁筋群が、腹式呼吸においては横隔膜が強く関与します。
ヒトの胸郭(英:thorax、独:Brustkorb、羅:thorax, pectus)は頚部と腹部の間にあり、心肺など生体重要臓器を容する体部で、円錐台形の籠状の構造になっており、弾力性に富む。胸郭後方には支柱となる12の脊椎がある。この脊椎を起点として12対の肋骨が前下方へ向かい、側方から再び上へ向かい、肋軟骨を介して胸骨と繋がり、肋骨籠 rib cage を構成する。この骨組に肋間筋その他の胸部諸筋、筋膜、横隔膜が付着して胸郭となり、その内壁を肋膜が覆って胸腔 thoracic cavity を形成する。 引用:Wikipedia「ヒトの胸郭」
肩関節を構成する骨格と筋肉
一般的に肩関節と言えば、肩甲骨と上腕骨の接合部分である第一肩関節(肩甲上腕関節)のことを指し、これに加えて肩峰~烏口突起間にある烏口肩峰靭帯と上腕骨の間隙である第二肩関節を含める場合もあります。
肩関節(けんかんせつ)は、肩にある関節。一般的には肩甲上腕関節(第一肩関節)の事を指し(肩甲骨と上腕骨をつなぐ間の部分で、肩甲骨の関節窩と上腕骨頭で形成された関節部分)、これを狭義の肩関節という。 引用:Wikipedia「肩関節」
このほかに、広義の肩関節に含められるものには、胸骨と鎖骨の接合部分である胸鎖関節、肩甲骨と鎖骨の接合部分である肩鎖関節、胸郭と肩甲骨の間隙である肩甲胸郭関節があります。
広義の肩関節は、肩甲骨、上腕骨、鎖骨、胸骨、胸郭に関連する5つの関節(文献によっては、肩甲上腕関節・肩鎖関節・胸鎖関節の3つの場合もある)で構成されており、肩複合体と呼ばれることもある。 引用:Wikipedia「肩関節」
肩関節周辺の主なインナーマッスルには、回旋筋腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)、鎖骨下筋、烏口腕筋などがあります。
肘関節を構成する骨格と筋肉
肘関節は上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨から構成されており、それぞれ腕橈関節(上腕骨と橈骨)、腕尺関節(上腕骨と尺骨)、上橈尺関節(橈骨と尺骨)と呼ばれる3つの関節からできている複関節です。
肘関節(ちゅうかんせつ)は、肘にある関節。肘関節は上腕骨と橈骨、尺骨から成る関節であり複関節に分類される。蝶番関節としても分類される。 引用:Wikipedia「肘関節」
肘関節は、前腕屈筋群に属する円回内筋・橈側手根屈筋・尺側手根伸筋・長掌筋・浅指屈筋、前腕伸筋群に属する長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・総指伸筋・小指伸筋・尺側手根伸筋・回外筋、および上腕伸筋群に属する肘筋から構成されています。
股関節を構成する骨格と筋肉
股関節は骨盤骨の窪みである寛骨臼に大腿骨の先端である大腿骨頭がはまるようにして構成されている球関節です。 また、股関節周辺には恥骨・脊椎骨(腰椎・仙堆・尾堆)が位置しています。
股関節(こかんせつ)は寛骨臼と大腿骨頭よりなる球関節(関節部分が球形(股関節の他に肩関節))であり、荷重関節(体重などがかかる関節(他に膝関節など))である。大腿骨頭は半球を上回る球形で、寛骨臼は深く大腿骨頭を収納するように形成され、大腿骨頭が容易に脱臼できない仕組みになっている。 引用:Wikipedia「股関節」
股関節を構成している主たる筋肉には、大腿直筋(大腿四頭筋)・腸腰筋群・内転筋群・臀筋群・大腿方形筋・縫工筋・梨状筋などがあります。
膝関節を構成する骨格と筋肉
膝関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨の3つの骨から構成されています。
膝関節(しつかんせつ)は、膝にある関節。膝関節は大腿骨と脛骨と膝蓋骨から成る関節であり、機能的には蝶番関節に近く、構造的には顆状関節に分類される。膝関節の関節半月は線維軟骨で構成される。 引用:Wikipedia「膝関節」
膝関節は、太ももの筋肉である大腿四頭筋(大腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋)およびふくらはぎ周辺の筋肉である腓腹筋・膝窩筋・足底筋から構成されています。 また、このほかに膝関節の周辺にはハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)・縫工筋・下腿三頭筋(腓腹筋・ひらめ筋)・前脛骨筋などがあります。
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インナーマッスルの名称・作用と体幹トレーニングの実施方法については下記の記事をご参照ください。
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